簡易的な対策としては前の記事でも問題ないが、デバイスごとに設定を分けたりできる機能もあるので色々弄って試してみた。
○前準備
前回の記事に従ってインストールしているとスピーカに対してだけEAPOが有効になっている状態なので、ヘッドホンに対しても有効にする必要がある。
EAPOをインストールすると一緒にConfiguratorというexeファイルがインストールされているはずなのでこれを使ってチェックボックスにチェックを入れてOKボタンクリック後再起動させるとそのデバイスに対してもEAPOを有効にすることができる。
で、本題。
デバイス毎の設定は、以下のようにすればわかりやすくて良い。
① Device機能を使い、特定デバイスのにみ適用される設定ファイルを作成する。
② config.txtに対して、①で作成したファイルをInclude機能を使い呼び出す。
以下に具体例を示す。
【本体スピーカ用設定作成】
1. EAPO Configuration Editorを起動し左上新規設定作成アイコンを押す。
2. 新規タブができるので、緑のプラスボタン→Control→Deviceをクリック。
3. 最初はすべてのデバイスに対して有効になっているので、Changeボタンをクリック。
4. Device selectionが表示されるので、Select all devicesのチェックを外し、
スピーカーのみにチェックを入れてOKをクック
あとは前回記事と同じようにcopy機能でLチャネルを極性反転させ、クリッピングを防ぐプリアンプ機能、小型スピーカ用に低〜中低音を強調するグライコ等を追加してお好みの設定を作成していく。
5. 左上の保存ボタンで設定を保存する。
ここでは、ファイル名をGPDWin2Speaker.txtとして保存する。
1. スピーカと同じ手順で設定を新規作成し、デバイス選択で今度はヘッドホンを選択する。
2. スピーカと同じくイコライザ機能等を追加して好みの設定を作る。
3. 同じように名前を付けて保存する
ここでは、ファイル名をGPDWin2Headphone.txtとして保存する。
【共通設定】
このままでは設定ファイルを作っただけでエフェクトは反映されない。
EAPOはconfig.txtの中に記述のあるエフェクトだけをかけてくれるので、config.txtタブから先ほど作成した設定を呼び出す必要がある。
1. まず既存のフィルタを全消去。
2. 緑のプラスボタン→Control→Includeをクリック。
3. 青いフォルダアイコンをクリック、先ほど作成したデバイス毎設定を指定する。
これを作成した設定ファイルの数だけ繰り返す
ここまでできたらヘッドフォンを繋いだまま音声の出力先を切り替えてみてきちんと機能しているか確認する。
うまく設定できていれば、
スピーカ出力時→GPDWin2Speaker.txtに設定したエフェクトが有効
ヘッドホン出力時→GPDWin2Headphone.txtに設定したエフェクトが有効
になるハズ。
↓上記設定済みのファイルを置いておくので参考にどうぞ。
ただしEAPOはデバイスIDで出力先判定しているので、同じWin2でもIDが違えばそのまま使えない。そこだけは自分の環境に合わせて直すこと。